


01|HIVとは?
HIV(ヒト免疫不全ウイルス)は、体の中にある「免疫力」を少しずつ弱らせていくウイルスです。免疫力とは、風邪や病気から私たちを守ってくれる力のこと。HIVに感染すると、この免疫の働きがじわじわと低下し、時間が経つと、さまざまな感染症や病気にかかりやすくなってしまいます。
ポイントまとめ
→ HIVに感染しても、すぐにAIDS(エイズ)を発症するわけではありません。きちんと治療と管理を行えば、発症を防ぎながら健康に生活することが可能です。
02|HIVとエイズ(AIDS)の違いって?

HIV
HIVは「ヒト免疫不全ウイルス」の略で、体を守る免疫細胞(特にCD4細胞)に感染し、免疫力を少しずつ低下させていくウイルスです。
感染しても、すぐに体調が悪くなるわけではありません。症状がまったく出ない「無症候期」が長く続くのが特徴で、多くの人は感染していることに気付かないまま普段通りの生活を送ってしまうことがあります。

エイズ(AIDS)
エイズとは、HIV感染が進行した結果、免疫力が著しく低下し、さまざまな病気を発症している状態のことです。
たとえば、通常の健康な人ならかからないような肺炎やがんなどにかかりやすくなります。このように、「免疫の働きがほとんどなくなってしまった状態」を「エイズ(AIDS)」と呼びます。
ポイントまとめ
→ HIV=ウイルスそのもの(感染しても無症状の期間がある)
→ エイズ=HIVによって免疫が極端に弱くなり、症状が出た状態
03|HIVの感染経路とは?どうやってうつるの?
HIVは、血液・精液・膣分泌液・母乳といった限られた体液を通じて感染します。空気や日常的な接触では感染しません。以下のような行動が、感染の主なリスクとなります:
コンドームなしで性行為をすると、精液や膣分泌液・血液に含まれるHIVが、相手の粘膜から体内に入り感染する可能性があります。
肛門は粘膜が傷つきやすく、特にリスクが高いとされています。オーラルセックスでも、口に傷や炎症があると感染リスクはゼロではありません。コンドームを正しく使うことで、こうした感染リスクを大きく下げることができます。

使用済みの注射器や針にHIVを含む血液が付着していると、それを他人が使った際にウイルスが直接血管内に入り、感染する可能性があります。特にドラッグの回し打ちは、感染リスクが高い行為として知られています。

妊娠中や出産時、または授乳を通じて、母体のHIVが赤ちゃんに感染することがあります。ただし、妊娠中に適切な治療(ART)を受けていれば、感染リスクは1%未満に抑えられます。

ポイントまとめ
→ HIVは、「触れるだけ」や「一緒に過ごす」ではうつりません。握手・キス・ハグ・トイレ・お風呂・食器の共有などで感染することはありません。
04|HIVの症状は?|段階ごとの変化と注意点
HIVは、感染してすぐに症状が出るわけではありません。体の中でどんなふうに進んでいくのか、どんなサインに気づけばいいのか─?一緒にやさしく整理していきましょう。

ポイントまとめ
→ HIVは、エイズになる前に見つけて治療を始めれば、健康な生活を続けることができます。現在は、薬でウイルスの活動をほぼ抑えることも可能な時代です。
05|HIVはどうやって発見するの?
HIVに感染しているかどうかを調べるには、血液を使った「抗体検査」や「抗原検査」が一般的に行われます。

方法① HIV抗体検査
感染後、約3週間〜3ヶ月で陽性反応が出ます。ただし、感染直後は体内に抗体がまだできていないため、その間(ウィンドウ期)は検出されにくいことがあります。

方法➁ HIV抗原検査(p24抗原)
感染から2〜3週間ほどで検出可能な検査です。より早い段階での感染確認が期待できます。
06|実は…病院に行かなくても、HIVの検査はできる!
近年では、自宅で受けられるHIVセルフ検査キットも増えてきました。ネットや薬局で手軽に購入でき、匿名で郵送・結果確認ができるタイプもあります。「病院に行くのはちょっと抵抗がある…」という方でも、人と会わずに、自分のタイミングで検査ができるので安心です。
DR.OMAMORI HIV検査キット
「何かある人のための検査」じゃなくて、「何かある前に、確認しておこう」と思った人のためのものでもあります。





07|もし陽性だったらどうする?
HIVに感染していても、早期に治療を始めれば、健康な生活を送ることができます。いまの医療では、「HIV=コントロールできる慢性疾患」として向き合える時代です。陽性がわかったら、まずは心を落ち着けて、そのうえで次のステップへ進みましょう。



ポイントまとめ
→ HIVは「早く気づき、早く向き合えばコントロールできるウイルス」です。怖がらずに、次の一歩をゆっくり踏み出していきましょう。
08|まとめ:HIV=絶望、ではない時代へ
HIVはかつて「不治の病」と恐れられていましたが、いまでは治療が進み、発症を防ぎながら長く健康を保つことができる時代になりました。症状がなくても、感染していることはあります。だからこそ、「何もなかった」と確認すること自体が、あなたを守るアクションです。

DR.OMAMORI 編集部
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